スタートアップへ転職を検討する時に気をつける点

雑記

こんにちは。趣味グラマのNobu(@nm_aru)です。

最近、本業が忙しい事もあり、個人開発が停滞気味ですが、久々にブログを書こうと思います。

この数ヶ月の中で、スタートアップに転職したいエンジニアから相談を受ける事が立て続けに何度かありました。

私自身は共同創業を1社、シリーズB段階のスタートアップへの参加を1社経験していますので、そこでの経験を交えて、スタートアップに転職を検討する際に、気を付けた方が良い点について書きたいと思います。

スタートアップに転職を検討する時に気をつける点

スタートアップは千差万別なので、私の経験から3つの点を書きたいと思います。

企業サイトのプレスリリースをチェックする

まず、企業サイトに掲載されているプレスリリースの内容をチェックしましょう。

見るべきポイントは2つです。

  1. 事業やプロダクトに関するプレスリリースがしっかり出ているか
  2. メディア掲載実績、イベント登壇、著名人との接触に関するプレスリリースの比率が高すぎないか

事業やプロダクトに関するプレスリリースがしっかり出ているか

1つ目の「事業やプロダクトに関するプレスリリースがしっかり出ているか」は、その企業が事業やプロダクト開発にリソースを割いているかの指標になります。

プロダクトの販売開始時期、販売状況、事業KPIの達成状況などのリリースが殆ど無いようであれば、事業やプロダクト開発にリソース(ヒト、モノ、カネなど)を使っていない可能性があります。

ただし、事業内容によってはライバルに知られないよう密かに推進している場合もあるので、その企業の事業内容をしっかり見て、ライバルに知られると不利になるような事業なのかなど、見極める必要があります。

メディア掲載実績、イベント登壇、著名人との接触に関するプレスリリースの比率が高すぎないか

2つ目の「メディア掲載実績、イベント登壇、著名人との接触に関するプレスリリースの比率が高くないか」については、1つ目のポイントとも関連があります。

事業やプロダクト開発にリソースを割いていない企業は、事業やプロダクトに関するプレスリリースを出す事が出来ません。しかし、スタートアップは資金調達を行う際の印象を良くするためにも、何かしらプレスリリースを出して企業サイトに掲載したいという気持ちが働きます。

そこで出てくるのがメディア掲載実績や、イベント登壇、著名人と接触アピールのリリースです。

メディアの取材を受けた事が有る人なら分かると思いますが、取材に来る記者は基本的に知識が浅く、事業やプロダクトについて良く理解せず記事を書いてしまいます。そのため、会社側の人間が言った内容がそのまま記事になる事が多く、いわゆる大本営発表になります。

イベント登壇も同様で、中央省庁が後援するようなイベントであろうと、登壇者や企業が実際に何を行っているかはチェックされません。そのため、イベントで語っている内容を、その企業が実際に行っているのかは誰にも分かりません。

著名人に会っているアピールは、言わずもがなですね。

経営陣の言う事は鵜呑みにしない

スタートアップに転職する場合、面接の初期に執行役員や社長自らが出てくる場合もあります。

ベンチャーキャピタル(VC)等から資金調達を行うスタートアップの経営陣は、VCや大企業の役職者に対して、いかに自社が素晴らしいか、お金を出す価値があるかのプレゼンを繰り返し行います。

そういった経験を多く積み、実際にそれなりの資金調達に成功していくと、人を魅了する話し方がとても上手くなります。

実際には取り組んでもいない事、持ってもいない技術についても、まるで取り組んでいるように、持っているように思わせる話し方が本当に上手くなるのです。

要するに嘘が上手いという事なのですが、彼らは嘘をつくのも仕事の一つではあるので、それが全て悪いという訳でもありません。夢と嘘の境目は人によって違ったりもしますので。

ただし、経営陣の言う事は決して鵜呑みにしてはいけません。

現場のエンジニアと必ず話をする

実際に開発を行っている現場のエンジニアと話をするのは必須です。これは、スタートアップに転職を検討する際に、絶対に行うべきことです。

経営陣がどんなに上手く嘘をつこうとも、実際に物を作っているエンジニアが、その会社の真実を一番良く理解しています。

そして、エンジニアという職種は、出来ない事を出来ると言ったり、持っていない物を持っていると言う事に対して、強い拒否感を抱く職種です。

なぜなら、そのような事を言ってしまった場合、最終的に物を作る自分の首を締めてしまう行為だと分かっているからです。

そこで、現場のエンジニアと面接で会った時には、プロダクトの現在の開発状況について徹底的に質問しましょう。

もし質問する事が苦手であったり、時間が限られている等の場合は、聞くべき事はたった一つです。

「社長や経営陣は、いまこういった事に取り組んでいる、出来ると言っていましたが、本当にいま取り組んでいますか?出来るのですか?」

経営陣よりも先にエンジニアと面接がある場合は、企業サイトに書いてある内容について、同じように質問すれば良いと思います。

この質問をする時は、面接相手のエンジニアの反応をしっかり見ましょう。すぐに回答できず言い淀んだり、実はこんな問題点があってと言い出した場合は、そこから出来る限りの情報を引き出しましょう。

まとめ

スタートアップは色んな経験が出来る職場なので、自分が出来る事の幅を広げたい人には、とても良い環境です。

ただし、創業社長や経営陣が上場する事だけを目標とし、社内外に平気で嘘をついて騙しているような会社に入ってしまうと、精神的にとても辛い状況になってしまうので、入る前の見極めは大切です。

ここに書いた事が少しでも誰かの役に立てば良いなと思います。

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