こんにちは。趣味グラマのNobu(@nm_aru)です。
Google Playから以下のタイトルのメールが来ていましたが、身分証の提出ぐらいだろうと甘く考え、期限ギリギリまで放置しようと思っていました。
Google Play Console デベロッパー アカウントを今すぐご確認ください
時間が出来たので内容を見てみると、何と個人開発者は自宅住所をストアに公開するための対応依頼でした・・・。
名前の公開はまだ良いとして、流石に住所公開はハードルが高いので、Playストアでのアプリ公開はもう諦めようかなと思いもしましたが、以下の3点から開業届を出して対応する事にしました。
- 利用してくれているユーザーがいる
- iOSのみになるとFlutterを使っている意味がほぼ無くなる
- 開業届のハードル(手続き、費用面)が低くなった
という訳で、ここには備忘録を兼ねて今回の対応を残しておきたいと思います。
まずは公開されても良い住所のためにバーチャルオフィスの登録
そもそもとして、自宅住所を公開されないための対応なので、まずは公開されても良い住所を取得するため、バーチャルオフィスの登録を行います。
調べてみると、今はバーチャルオフィスが月額数百円〜で使えるようです。良い時代になりました。
会社名 | 価格 | 備考 |
---|---|---|
METSオフィス | 月額300円〜 | 最低限で良ければ最も安いのでオススメ。 |
GMOオフィスサポート | 月額660円〜 | 上場企業のGMOグループが運営。グループの銀行による支援も。 |
DMMバーチャルオフィス | 月額660円〜 | 大手IT企業のDMMが運営。 |
METSオフィスが最も安いですが、何となく上場企業の安心感という事で、今回はGMOオフィスサポートを選択しました。
GMOオフィスサポートの申し込み方法
1. 申し込み種別を選択
2. 名前や住所等を入力
3. 職業、事業内容、利用目的を入力
本業は会社員のため、職業は会社員を選択。個人事業主としてはアプリ開発になるので、情報通信業を選択。
今回の利用目的としては、Playストアへの住所掲載のため、Web等への住所掲載(その他)を選択しています。
4. オフィスとプランを選択
せっかくなので、普段滅多に行かない渋谷を選択して見ました(笑)
そして、郵便等も不要なので一番安い660円のプランを選択しました。
5. カード情報の登録
6. 本人確認手続き
私は運転免許証で手続きを行いました。
7. 手続き完了
私の場合は7/14に申し込みを行い、7/16には審査完了の連絡が来ました。
マネーフォワードを使って開業届を申請
バーチャルオフィスで住所の取得が出来たので、次は開業届を出します。
e-Taxから開業届が出せるようですが、私はMacを使っており、e-Taxは残念な事にMac非対応のため、マネーフォワードを使う事にしました。
上記リンクからクラウド開業届を開き、会員登録後に開業届を作成します。
開業届の作成だけなら無料で行えるので、とてもありがたいです。
パソコンで作成が終わったら、画面の指示に従いスマホで申請を完了させます。
スマホを使うのは開業届の提出にマイナンバーカードの読み取りが必要になるためです。
ちなみに、開業届を作成する際に働く場所を選択するところがありますが、ここで「自宅で働く」を選んでしまうと、せっかく作ったバーチャルオフィスの住所が無駄になってしまうので気を付けましょう。
私はそのまま自宅を選択して提出までしてしまい、慌てて修正して再提出しました。
DUNSナンバーの取得
Google Playに組織として登録する場合、DUNSナンバーが必要になるので東京商工リサーチのサービスを使ってDUNSナンバーを取得します。
個人事業主がDUNSナンバーを取得するには、以下の書類のうちどれか一つが必要になります。
- 個人事業開始申告書
- 個人事業開廃業証明書
- 個人事業開業届出済証明書
- 公共料金請求書(屋号の記載のあるもの)
- 銀行口座通帳のコピー(屋号名義のもの)
開業届の書類を提出用に加工して用意する
今回はオンラインで開業届を提出しており、証明書等は持っていないので、e-Taxに届く受信通知を使って申請に必要な書類を作成します。
1. e-Taxの受信通知をスクショする
通常、税務署に赴いて開業届を提出している場合は、開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)の左上にある「税務署受付印」にハンコが押されるので、その書類をPDF化すれば良いですが、オンラインの場合はそれが無いので受信通知のスクショで代用します。
2. e-Taxの受信通知から開業届のPDFを取得する
開業届はマネーフォワードからも取得する事が出来ますが、e-Taxの受信通知からPDFを作成すると左上の提出日に日付が入ったものが作成されるので、こちらのPDFを使用します。
取得方法は先ほどの受信通知の画面の下の方に「帳票を表示する」と言うボタンがあるので、それを押して流れに従うとPDFを作成できます。作成が完了したらダウンロードします。
3. 開業届のPDFに受信通知のスクショを連結して、一つのPDFにする
何かしらのソフトを使用して、1のスクショと2のPDFを連結して一つのPDFを作成します。
Macの場合は標準で入っているプレビューアプリを使って開業届のPDFを開き、上のメニューから
編集 → 挿入 → ファイルからのページ
を選び、先ほどの受信通知のスクショを選択すれば簡単に作成出来ます。
東京商工リサーチからDUNSナンバーの申請を行う
東京商工リサーチのサイトには非常に丁寧に手順が書いてあるので、殆ど迷う事なく申請が出来ます。
申請プランとしてプレミアとスタンダードがありますが、凄く急いでいる訳でもなく証明書も不要と判断したので、スタンダードで申し込みました。
1. 申請メニューを選択する
2. スタンダードサービスを選択する
3. 必要事項を記入する
4. 費用を振り込む
銀行振込になるので、指定された口座にオンラインバンクでサクッと振り込みます。
5. DUNSナンバーが発行される
申し込みの翌営業日には東京商工リサーチの担当者の方から、申請を受け付けたとメールが来ました。
そこから11日後(9営業日後)に無事DUNSナンバーが発行されたというメールが届きました!
Google Play Consoleに登録する
DUNSナンバーの取得も無事に終わったので、Google Play Consoleに組織として登録します。
登録してから2日後にGoogleから登録が完了したと連絡が来ました!
まとめ
バーチャルオフィスの登録からGoogle Play Consoleで本人確認が完了するまで約20日間ほどかかりましたが、無事に終えることが出来ました!
今回はGoogleでしたが、Appleも将来的に同じことをする可能性もあるので、もしその時が来たとしてもスムーズに対応できる予定です。
私が初めて個人開発アプリを公開したのは10年以上前のAndroid向けでしたが、その頃に比べると個人がアプリを公開するハードルが凄く上がったなと思います。これも時代の流れなのか。
コメント
参考になる記事ありがとうございます。
Google Play Consoleに組織として登録したのですが、本人確認(運転免許証などの提出)が追加で必要になりました。
こちらの記事では、Google Play Consoleに組織として登録後、本人確認のために運転免許証などの提出はないように見えますが、追加での本人確認はありませんでしたでしょうか?
すいません、記憶が朧げになっているのですが、おっしゃるように本人確認は必要だったと思います。
記事に最後の方は力尽きて手抜きになってしまっています・・・🙇
ご返信ありがとうございます!
やはり、組織アカウントでも本人確認が必要だったのですね。教えていただき助かりました。
ご返信ありがとうございます。
やはり、組織アカウントでも本人確認が必要だったのですね。情報を教えていただき助かりました。
参考になる記事ありがとうございます。
結果、初期費用とランニング費用はどれくらいかかった(ている)感じでしょうか。
コメントありがとうございます!
以下が回答になります。
初期費
・DUNSナンバーの取得費用:3,300円(税込)
ランニング費(年間)
・GMOのレンタルオフィス代(年払い):7,920円(税込)
になります。
ただ、GMOのレンタルオフィス代については、確定申告の書類を受け取るために郵便物が転送されるプランにした方が
良いかもしれないので、その場合はランニング費が
・GMOのレンタルオフィス代(年払い):19,800円(税込)
になります。