サマリー
キャリアの落ち込みへの今日は死への恐怖の似ている。しかし、死は必ず訪れるので抵抗するだけ無意味。いかに死を受け入れるかが大事。受け入れるためには、死を直視して熟考し、死に慣れる必要がある。
キャリアの落ち込みも同様で、抵抗したりレガシーを残そうとする試みは失敗する。自分ではレガシーを残したと思っても、引退すれば誰も相談になんて来ないし、レガシーも破棄される。
ただ、キャリアの落ち込みは死と違い一人で対応していく必要はない。そのためには、流動性知能でキャリアップしている時に人間関係(職場、家庭、友人)を枯らさない事が大切。
キーワード
- マインドフルネス
- 過去や未来ではなく今を重視して生きる
- 死の恐怖は死を直視して熟考することで薄れていく
- 自分の職業的な能力や成果で記憶して貰うのではなく、精神的、道徳的な面でどんな人だったかで記憶して貰う事が人生後半に向けての人間性、人間関係構築に役立つ
メモ
- 仕事が生きがいと感じる、仕事がアイデンティティーの源となっている場合、仕事の能力の落ち込みは死への途上と同じ
- 流動性知能でキャリアアップしてきた人は、強い意志で働き逆境を克服してきた成功体験がある。そのため、能力の落ち込みに対しても頑張って抵抗するという考え方が馴染み深い
- 死の恐怖
- 恐怖の8つの次元
- 滅びる恐怖
- 存在しないことの恐怖
- 忘れられる恐怖
- 死の過程に対する恐怖
- 死者に対する恐怖
- 大事な人が死ぬ恐怖
- 未知に対する恐怖
- 死を意識する恐怖
- 死後の体に対する恐怖
- 早死にする恐怖
- 滅びる恐怖
- キャリアの落ち込みの恐怖は、1の滅びる恐怖(存在しない、忘れられる恐怖)
- 恐怖の8つの次元
- 仕事でレガシー(遺産)を残そうとする行為は失敗する
- 引退すれば存在は忘れられるし、誰も自分のところに助言なんて求めてこない
- 自分の成果だと思っていた事も場合によっては後人の足枷になるため廃棄される
- レガシーについての正しい考え方
- 2種類の美徳
- 履歴書向きの美徳
- 職業的な美徳で世俗的成功につながる
- 他人との比較無しでは成立しない
- 常にアップデートが必要で、いつか若者に追い抜かれる
- 追悼文向きの美徳
- 道徳的、精神的な美徳
- 他人との比較は必要なく、要は自分の葬式の時にどんな人間だったと思われたいかということ
- この美徳を正しく伸ばすと、自分の人間性の向上に繋がるため、人生経験や人間関係が豊富になる
- 履歴書向きの美徳
- 友人や家族に寛大に接することで得られる報いと、昇進等の職業的な見返りで得られる報い、どちらの方が自分により大きな幸福を与えるか
- 追悼文の美徳を追求しようとしても、日々の雑務に追われて中々一歩が踏み出せない
- 「いつ死んでも良いように生きる」ではなく「誰が死んでも後悔しないように生きる」
- 誰かに優しくしてあげられなかった
- 誰かに酷いことをして謝れなかった
- 「あと1年しか生きられない、働けない」と考えた場合、カレンダーやToDoリストに何を入れるか
- マインドフルネス(過去や未来を考えるのではなく今を生きる)の体得に役立つ
- マインドフルネスを体得すると、誰もがもっと幸せになれる研究結果は沢山ある
- 「いつ死んでも良いように生きる」ではなく「誰が死んでも後悔しないように生きる」
- 落ち込みに真っ向から向き合う
- 嫌いなもの、苦手なもの、恐ろしいものを克服するには、その対象に繰り返し接するのが良い
- 心理学用語で「脱感作」と呼ばれる
- 繰り返し接することで、それが普通のものと感じるようになる
- 健康な人に末期癌患者になったつもりで書いてもらった日記と、本当の末期癌患者が書いた日記だと、前者の方が3倍ネガティブな内容だった
- 死を具体的な現実と捉えておらず、抽象的な未来の話と考えている時の方が死への恐怖が強い
- 死について考えることは恐怖心の克服だけではなく、人生が有意義になる事さえある
- 死に抵抗することが無駄なように、キャリアの落ち込みへ抵抗することは無駄であり、無駄な抵抗は不幸と不満の元になる
- 真実を避けては通れない
- 真実を受け止めて直視し、熟考、検討、瞑想すべき
- 嫌いなもの、苦手なもの、恐ろしいものを克服するには、その対象に繰り返し接するのが良い
- 死と落ち込みの大きな違い
- 一人で死ぬことは不幸と言われる
- 確かに誰にも看取られずに死ぬことは悲劇に思えるが、死ぬ時にお金も家族も友人も誰も一緒にはいけない
- 死が怖い一つの理由
- 確かに誰にも看取られずに死ぬことは悲劇に思えるが、死ぬ時にお金も家族も友人も誰も一緒にはいけない
- キャリアの落ち込みは一人で落ち込んでいく必要はない
- 流動性知能でキャリア構築している時に、人間関係を枯らしてしまうため、落ち込む時期に入った時に支えてくれる人がいなくなる
- 一人で死ぬことは不幸と言われる
- 2種類の美徳
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